地球温暖化に伴い、建築の省エネルギー化と脱炭素を推進する企業が増加しています。建設設計においても、設計計画や企画段階から高水準な省エネルギー目標を設定し、建築デザインと設備機能との調和、環境性能を高めた設計力が事業者から求められます。環境性能設計では、各設計フェーズで環境分野のメニューを活用し、省エネルギー計画検証・企画・申請・気流・温熱シミュレーション等をもとに、建築・設備設計者にコンサルティングとアドバイスを提供しています。

建築物省エネルギー計画

建築物省エネ法に準拠し、行政庁省のエネルギー適合判定に必要な基準を満たした、省エネルギー計画をご提案します。当社では、国交省所管プログラムを使用し、省エネルギー計画書作成や許認可手続きなどの、コンサルティングとアドバイスを行います。
地球温暖化対応策として建築物省エネ法が施行され、法規上、建設・事業者へ引き渡し時には、一定以上の省エネルギー基準を満たした内容について、行政庁から省エネルギー適合判定の認可を受ける必要があります。適合判定は、建物外部の断熱・ガラス性能値と建物内部の空調・換気・照明・給湯・昇降機・再エネ設備が対象となります。

建築物総合環境評価

省エネルギー計画に加えて、90項目にもおよぶ様々な評価項目が定められている建築物総合環境評価について、当社ではCASBEE等の公的な評価プログラムを使用した環境評価書を作成し、許認可手続きなどのコンサルティングとアドバイスを行います。
建築物総合環境評価では、敷地内の緑地率、事業者陣営管理、建物構造部材・強度、建設部材の更新性等を含めて評価を行います。国による地球温暖化防止の補助金の採択に必須となるなか、事業者も建物の資産価値を高めるため、第3者から認可を受けたラベリング制度を活用することがトレンドとなっています。

BELS・ZEB・ZEH認証

許認可と同様、省エネルギー計画の値を、計画時から高水準に維持し第3者に認証される、BLES、ZEB、ZEH認証などの制度について、当社では国交省所管プログラムを使用した省エネルギー計画書作成、各種の認証手続きなどのコンサルティングとアドバイスを行います。
BELS・ZEB・ZEH認証は、許認可と同様の省エネルギー計画の値を計画時から高水準に維持し、第3者に認証される制度。国策により高水準を達成すると建設時に次のようなインセンティブが付与されます。
・設計の自由度(容積緩和、最高高さ制限解除)
・国等の補助金採択
事業者にとっては高付加価値な資産となるうえ、テナント招致等にも省エネルギー化による優位性が保たれるため、これらの認証を受けることがトレンドとなっています。

建築物運用エネルギー推定評価

エネルギー原単価ツールを用いて、様々な設備の電気・ガス使用量を統合し、建物エネルギー量を算出します。不動産会社は自社保有建物の年度毎の省エネ運営指針として活用可能。当社では、エネルギー量算出などのコンサルティングとアドバイスを行います。
省エネルギーセンター所管のエネルギー原単価ツール(ESUM計算)を用いた、建物エネルギー量の算出を行います。空調・換気・照明・給湯・昇降機設備等の各々の電気・ガス使用量が出力できます。

建物ライフサイクル評価

「K-LEAD」を用いた建築物のライフサイクルコストの算出と、建物の運用開始から建築・設備資材の寿命・部品交換・大改修工事・建替時期を統計的に予想し、事業者への事前提案を行います。当社はライフサイクルコスト算出などのコンサルティングとアドバイスを行います。
「K-LEAD」は、鹿島建設 建築管理本部所管のLCC評価システム。特徴としては、詳細な部材まで更新・修繕費用・時期が統計的に算出できるため、事業者の建物運用時に年度毎の更新・修繕予想の目安として活用できます。

気流・温熱環境評価(Flow Designer)

屋外気流・温熱・風圧/
風害・通風性/粉塵飛散/
臭気飛散/室内気流・温熱

風環境評価は、様々な設計フェーズで仮想想定を行い、建築・設備計画に活用します。 特に屋外風環境は、建設・解体等の後に発生する、気流による風害・臭気・粉塵の影響、風通し変化、周辺の暑熱解析など、建設には重要なファクターのため、十分に配慮する必要があります。当社では、CFD(数値流体学)を用いて解析ビジュアル化。見識者の多い、鹿島建設、技術研究所と提携し業務を行っています。